チェーンおよび吊り具金具類の点検
玉掛用具は安全に使用できる状態にしておくために点検を怠ってはなりません。玉掛用具の寿命はその使用頻度、使用方法、吊り荷の一回あたりの運搬重量、吊り荷の形状などによって変化し、使用するほど損傷し強度は低下していきます。
したがって日常の点検はもちろんのこと、作業の実体に応じて定期的に点検し、不良なものは取り替えまたは補修を行ってください。クレーン等安全規則では、「クレーン、移動式クレーン等にて玉掛作業を行う時は、その日の作業を開始する前に使用する吊り具等の異常の有無について点検を行い、点検により、異常を認めたときは、直ちに補修しなければならない。」と定められています。点検の結果、使用を禁止したものは再度使用されないよう切断するなどして廃棄処分してください。
玉掛け用具の点検基準を設け、特に定期的に点検を行った場合、点検結果の適合標識などを定め、色つきビニールテープを巻いたり、ステッカーなどを貼りつけておく、また記録カードによって履歴を整理することも必要です。詳しくは当社までお問合せください。
チェーン・マスターリンク破棄基準
点検項目 | 判断基準 |
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伸び | 5リンクにおいて、Lが元の寸法の5%以上伸びているものは使用しないこと |
磨耗 | 線径が元お寸法の10%以上磨耗しているものは使用しないこと |
ねじれ | 明らかにねじれているものは使用しないこと |
腐食 | 腐食のはなはだしいものは使用しないこと |
亀裂 | 亀裂のあるものは使用しないこと |
カップリング廃棄基準
点検項目 | 判断基準 |
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変形 | ピン支持穴が楕円形等に変形しているものは使用しないこと ピンに曲がりのあるものは使用しないこと 伸びねじれ等明らかに変形しているものは使用しないこと |
磨耗 | 線径、穴径またはピン径が元の寸法の5%以上磨耗しているものは使用しないこと |
腐食 | 腐食のはなはだしいものは使用しないこと |
亀裂 | 亀裂のあるものは使用しないこと |
ロッキングフック・ビッグマウススイベルフック廃棄基準
点検項目 | 判断基準 |
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変形 | 開口部aのノブが元の寸法の5%以上のものは使用しないこと フックの厚さb.cの磨耗が元の寸法の5%以上のものは使用しないこと フォーク部Eの開きが元の寸法の5%以上のものは使用しないこと フックの先端部とラッチとが極端にずれているものは使用しないこと 伸び、ねじれ等明らかに変形しているものは使用しないこと |
腐食 | 腐食のはなはだしいものは使用しないこと |
亀裂 | 亀裂のあるものは使用しないこと |
作動 | トリガー部のスプリング及びピンが壊れているものは使用しないこと |
スリングフック・ファンドリーフック・グラブフック等廃棄基準
点検項目 | 判断基準 |
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変形 | 開口部aの伸びが元の寸法の5%以上のものは使用しないこと フックの厚さb.cの磨耗が元の寸法の5%以上のものは使用しないこと 伸び、ねじれ等明らかに変形しているものは使用しないこと |
腐食 | 腐食のはなはだしいものは使用しないこと |
亀裂 | 亀裂のあるものは使用しないこと |
作動 | ラッチ部のスプリング及びピンが壊れているものは使用しないこと |